アジア小児ボバース講習会講師会議

梶浦一郎先生、鈴木恒彦先生の編集 書籍「脳性麻痺のリハビリテーション実践ハンドブック」出版2016年04月08日(金)



 梶浦一郎先生、鈴木恒彦先生の編集により、「脳性麻痺のリハビリテーション実践ハンドブック」が市村出版より出版されており、今までにない包括的な内容が話題になっています。
 本書は、現在の日本における脳性麻痺に関わる医療、すなわち、小児科、整形外科に始まり、小児外科、歯科、麻酔科まで網羅しつつ、看護、リハビリテーション、保育、ケースワーク、そして、家庭への訪問の実践までをも解説しており、多職種連携による協働を体現した実践的かつ学際的な内容となっています。
 医療技術を用いた具体的な援助活動をすべての関連分野に理解できるよう、図・写真を多用した実践的ハンドブックで、具体的な手段を示すことに徹し、理論、成績などをあえて述べていないことが、本書の特徴です。現在、地域の包括的な支援・サービス提供体制の構築が推進されており、超重症児が在宅で生活するようになってきている中で、これらの子ども達や家族を支えるための、呼吸・摂食嚥下・側弯・障害児歯科・麻酔・在宅支援なども多く記述されています。
 本書を参考にして、多くの療育関係者の実践に統合していける一冊です。ぜひ、ご一読ください。